認知症の症状改善を目的に始まった臨床美術ですが、現在では多彩な展開をみせています。その特性と対象をご案内します。
臨床美術の5つの魅力
臨床美術のアートプログラムは、長年の実践研究によって開発されました。
美術に苦手意識を持つ人でも自然と楽しめ、その人ならではの表現ができるよう、多くの工夫がされています。
作品を飾ったり身につけたりすることで後々まで気持ちを新たにしたり、家族とのコミュニケーションが増えます。
その人自身が表れた作品は、形に残る「自分史」にもなります。
自己を開放して制作した過程や作品が、周囲に受け入れられることで自信を回復し、積極性が生まれてきます。
創作には自己実現の喜びがあります。
年齢や症状にかかわらず、みずみずしい感性が失われていないことを、自分自身、そして家族も共に感じることができます。
参加者とその家族が現状を受け入れながらも、再び希望を持って生きることができた、との声を多くの方々からいただいています。
臨床美術は、多方面で活用されています
医療・リハビリとして
- 認知症の高齢者とその介護者
スタッフ研修として
- 介護実務者
- 教職員
介護予防事業・福祉事業として
- 認知症が気になる高齢者、意欲が低下し引きこもりがちな高齢者
- 発達が気になる子ども(多動症、引きこもり、etc.)
地域連携介護・福祉・保育支援事業として
- 地域ボランティアを希望する人
福祉教育・感性教育として
- 幼児(感性を育む教育)
- 小学生、中学生(総合学習、感性教育)
- 大学生
メンタルヘルスケアとして
- ビジネスパーソン
- ストレスの多い職種に就いている職員への福利厚生
- コミュニケーションを活発にしたい親子
