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1.臨床美術とは
臨床美術は、創作活動を通じた右脳活性化によって
認知症の症状を改善することを目的として、
1996年に実践研究がスタートしました。
現在では、
- 介護予防事業など認知症の予防
- 発達が気になる子どもへのケア
- 総合的な学習の授業
など多方面で取り入れられ、
多忙なビジネスマンの間でも注目されるなど、
いきいきと人生を送りたいと願うすべての人へ希望をもたらしています。
2.臨床美術の特徴
臨床美術は主に、
- 認知症高齢者
- MCI(いわゆる前認知症の人)
- 心に問題を抱えた子ども
- 発達が気になる子ども
を対象に実施されています。
認知症ケアの臨床においては、
- 医師による診断と内服加療
- 臨床美術士による認知リハビリテーションとしての芸術活動
- ファミリーサポーターによる介護者の精神的支援
の3点を柱とする包括的ケアとして確立しています。
この、医療・美術・福祉の壁を越えたアプローチが臨床美術の特色であり、
アートセラピーの先進国にも例を見ない、先駆的な取り組みといえます。
3.臨床美術士が活躍する場
- 認知症を予防します
- 認知症を改善・維持します
- 家族間のコミュニケーションが活発になります
- 右脳活性化によって、生きる意欲が増加します
- 描くこと、創ることが身近になります
4.臨床美術と右脳活性化
右脳の活性化は認知症の予防、リハビリだけでなく、
近年では感覚的思考を研ぎ澄まし、ひらめきをもたらすことが期待され、
一般の皆さんからも注目されています。
右脳活性化には、
視覚的、直感的な作業や芸術活動が効果的だということも知られています。
しかし、ただ絵を描けば右脳が活性化するわけではありません。
偉大な美術家の中には「創作する際に普段とはちがうものの見方をする」
と言う人がいます。
これを脳科学を用いて理論付けたのが Betty Edwards (米) の研究です。
Betty Edwardsは、
「ほとんどの人は左脳を使って絵を描いている」
「右脳を使って描かせることにより才能とは関係なく、急速に絵が描ける」
と説明しています。
臨床美術はこの理論を取り入れ、
美術の手法から特に右脳を活性化させるものを選び、
さらに五感を刺激する働きかけにより
「感性の脳」ともいわれる右脳を活性化していきます。
5.臨床美術カリキュラム例 『 極楽鳥花を描く 』
右脳を活性化させる画法を応用し、
南国のイメージを広げながら色鮮やかな花を描きます。

感性を刺激する
「南国」からイメージする色の絵の具を
ローラーで広げます。
思い出などを喚起してイメージすること、
色を選ぶことで感性が豊かに刺激されていきます。

右脳の活性化
極楽鳥花をベージュ色の紙に載せ、
背景の形(ネガ部分)を塗りつぶしていきます。
ネガの形に注目することによって、
右脳が活発に動き出す。

仕上げ
感覚が鋭くなっているところで
極楽鳥花をよく観察し、花の様子を描き加えます。
更に感性が活性するとともに、
満足度の高い作品に仕上がります。
臨床美術を検証する研究機関や実施場所につきましては、
『実施実績一覧』をご覧ください。



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